メゾン マルジェラ東京にて現在開催中のアーティザナル作品展「メゾン マルジェラ アーティザナル2024エキシビジョン東京」に行ってきました。
この展覧会では世界中に衝撃を与えた2024年のアーティザナルコレクションにて披露された実際のルックアイテムや、デザイナーであるションガリアーノの表現する世界観を間近で体感することができる企画となっています。
これから行こうか迷われている方や、行けないけどどんな展覧会か気になるといった方に向けて、展覧会の内容や行ってみた感想をご共有させていただきます。
展覧会の概要
Maison Margiela(メゾン マルジェラ)とは
メゾン・マルタン・マルジェラ(Maison Martin Margiela)はベルギー出身の同名のファッションデザイナーによって1988年に設立されたフランス・パリ発のファッションブランド。
婦人・紳士向けの既製服をはじめ、各種アクセサリーや香水などを展開している。
クリエイティブディレクターにジョン・ガリアーノが就任した2015年より、ブランド名をメゾン・マルジェラ(Maison Margiela)に変更している。
(↑マルジェラの代名詞とも言えるカレンダータグ)
Artisanal 2024 Exhibition Tokyo
本展は、オートクチュールコレクションを様々なアングルから検視するポスト・モーテム(事後解剖)としてクリエイティブ・ディレクター、ジョン・ガリアーノが考案した展示形式です。発案の初期段階よりインスピレーションとなったものから、実験的なテクニックの使われ方、ルックを通して語られるストーリーまで、コレクションを多角的に考察します。
(Maison Margielat 展覧会サイト: https://www.maisonmargiela.com/ja-jp/artisanal_2024_exhibition_tokyo.html)
▪️開催期間:11/2(土) – 11/24(日)
▪️開催場所:東京都渋谷区恵比寿南2-8-13 キョウデンビル 2-3階(メゾン マルジェラ トウキョウ 上階)
▪️営業時間:11:00-20:00(19:30最終入場)
▪️料金:入場無料
(※本展覧会は日時指定の事前予約制となっており、以下のウェブサイトより予約可能です)
予約ページ:https://airrsv.net/artisanal2024tokyo/calendar?schdlId=s0000AA0C1
展覧会の内容
本展覧会では、ただ陳列されたものを順番に見ていくのではなく、感覚的に入り込めるよう照明や音、空間までも完璧に作り込まれていました。
まずスタッフの方に案内され会場の中に入ると、会場内の地図とポストカードを手渡され階段を登るように指示が。
ムスクの香りが漂う仄暗い階段を進んでいくと、まるで別世界に入り込んでしまったかのような緊張感が。
展示フロアまで階段を登ると、真っ暗な廊下の突き当たりに絵画のようなものが見える。
導入からまるでホラー映画の世界に迷い込んでしまったかのような感覚に。
ここから展示部屋へと進んでいきます。
こだわり抜かれた環境で見る名作揃いのアーティザナルコレクション
展示スペースに入ると、そこはまるで1世紀ほど時代を遡ってしまったかのような空間が。
遠い昔の古ぼけたアトリエのような、貴婦人のドレスルームのような、実験室のような。
アーティザナルコレクションのLOOKに登場した見覚えのあるアイテムが、縫い目すら見えるほどの距離で展示されている。
本展覧会の開催を祝して寄せられたジョンガリアーノの「意識を巡らせ、その瞬間に立ち会い、今まではスクリーンの中でしか見たことのなかったものを、ご自身の目で目撃してください。」というメッセージの通り、普段であれば絶対に間近で見ることは叶わない貴重な展示を目の当たりにして魅了される。
↑子供が裸の人形のために、身近のダンボールやセロハンテープ、包装紙を使ってドレスを作るようなインスピレーションで制作されたというドレス。
↑ランウェイでも使用されたブラウンツイードのジャケットに、チェック柄のトラウザー、そしてクリスチャン・ルブタンとのコラボレーションによる黒いタビシューズを身に纏う傀儡人形。
まさにガリアーノの遊び心ある創造性を具現化したLOOK。
基本的に全ての展示は触れることはできませんが、各コレクションピースの描画やモデルの詳細が記載されたアートブックは自由に閲覧することができます。
これほどまでに大手メゾンであるマルジェラのクリエイションを細部まで見る事ができる機会は他に無いのではないでしょうか。
展示室の最後には、ガリアーノお気に入りのフランスのフォトグラファー”BRASSAI”(ブラッサイ)によって撮影された、マダム・ビジューという女性のポートレイトが飾られている。
今回の展覧会の根幹となる2024年アーティザナルコレクションのコンセプトも、ブラッサイの写真からインスピレーションを受けたとガリアーノは語っている。
全身で体感するガリアーノの世界
展示室を出たらそこで終了。ではなく、1フロア降りるともう一つ別の部屋が用意されている。
そこには先ほどの展示室とは打って変わって、一面鏡張りの部屋が。
ここでは”Nighthawk”と称される映像作品が放映されている。
内容はメゾンマルジェラのコレクション制作過程を切り取った映像と、Bjorkの楽曲”Play Dead”に合わせて流れるランウェイ映像、そしてアーティザナルコレクションを用いて撮られたホラー映画インスパイアのオリジナルムービーが連続して流れています。
壁一面に広がるディスプレイと轟音で流れるBGMを全身で浴びながら、先ほどまで展示室で見ていたコレクションピースを反芻できる構成になっています。
轟音のBGMと大画面で見る美しい映像が合わさり、時間も忘れて見入ってしまいました。
所要時間・混雑状況
最終的に自分が見終わるまでにかかった時間は約1時間30分でした。
公式サイトには30分程度と記載されておりますが、最低でも1時間、全展示の紹介文を読んだりイラストやノートブックを細部まで鑑賞されたい場合は2〜3時間程度は必要かと思います。
また自分が予約した時間は11/9(土)の18時の回でしたが、完全な日時指定制なので休日でもギュウギュウの人数が会場内にいる状況にはなりませんでした。
まとめ
「メゾン マルジェラ アーティザナル2024エキシビジョン東京」実際に行ってみた感想と会場の状況をレポートさせていただきましたがいかがだったでしょうか。
入場無料でここまで貴重な展示の数々を見てしまってよいのかと、圧倒される内容の展覧会になっていたと思います。
この記事が少しでも読んでいただいた方の参考になりましたら幸いです。
今後もマイペースに更新していきますので、読んでいただけたら嬉しいです。
ありがとうございました〜!
Maison Margiela Official Website: https://www.maisonmargiela.com
Maison Margiela Official Instagram:
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